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Trip – Tags – dolphin

Chichijima

東京の竹芝からおがさわら丸に乗り込み25時間半の船旅。
ビール飲んで、食べて、寝る、2セットであっという間に父島到着。

ぶっちゃけ今まで小笠原諸島の位置をちゃんと把握してなくて、よく見たら沖縄と緯度が近くてビックリ!
それにしても、世界自然遺産に認定された東京の離島で、しかもイルカと泳げる島って、どんな島なんだろう、と興味津々。

 

実際に着いてみると、良い意味でチグハグで、とても可愛らしい島だった。
住所は東京都、車は品川ナンバーなのに、人々はみんな浅黒くて顔立ちくっきり、化粧気ゼロ、足下はぞうり、町並みは東京どころか日本ぽくなく、どちらかと言えばハワイの田舎とかどこか外国の町並みを彷彿させる。

後に小笠原諸島の歴史を聞いて、全て納得したのだが、そこにはとても面白い歴史の背景があった。

 

初めての父島の旅はトータル4日間、内3日は朝から晩まで海。
一番の目的であったマッコウクジラには残念ながら会えなかったが、それを忘れさせるくらい沢山のイルカと泳いだ。
夢に見たドルフィンスイム、初めてのドルフィンスイム、それはそれは本当に夢の様な時間だった。
ただイルカと泳いだだけではない、イルカと遊んだ、という表現の方が正しいだろう。
無邪気なイルカ達といつまでもいつまでも戯れ合い、追いかけっこをし、心が通い合い、本当に友達になった気がした。
海の中で何度も何度も泣きそうになった。

やはり魚とは違う、哺乳類であるイルカは人間と物凄く近い生き物だって、身をもって感じた。
目をちゃんと合わせてくるし、意思を持っているし、感情、表情がとても豊。
夢中になって一緒に遊んでいると、つい息する事を忘れてしまうけど、もっと早く泳げたら、もっと息が続いたらいいのにって思う。
それくらい、私はイルカの虜になってしまった。
完全に恋しちゃったね。

 

一航海の小笠原の旅はあまりに短く、本当に帰りたくなかった。
ずっとずっとずーっと、イルカと泳いでいたかった。
イルカと共に生きたい。
イルカになりたい。

旅の8割はイルカだったな。(笑)
最終日の出航までの時間にようやく初めて島内をぐるりと回った。
オシャレな宿やカフェも沢山あっていいけど、何よりも山も川も海もあって、本当に自然豊かな美しい島。
父島のイルカ達にまた会いたいし、母島にも行ってみたい。
次はもっとゆっくり訪れたいな、小笠原諸島。

 

Underwater photos by Ryuzo Shinomiya


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