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Funauki
西表島にある陸の孤島、船浮。
昔からの友人、池田卓の故郷。
子供の頃、遊ぶものが何も無くて、海で魚捕ったり、猪猟りに行ったりしてた話。
小中学校合わせて、全校生徒4、5名しかいなかった話。
父はもちろん、母も自分の船を持っているという話。
猪を捕らせたら右に出るものはいないという尊敬する父の話。
学校の先生であり、民宿の切り盛りもする逞しい母の話。
西表島でありながら山に隔離された集落、船浮から那覇までの交通手段の話。
初めて那覇に出た時の衝撃を受けた話。
沖縄本島を拠点に歌手活動をしていた彼は、
いつしか、島に戻るという決断をした。
そして島に戻った今、久しぶりに会った彼は前にも増してキラキラしているように感じた。
船浮を守りたい、もっとああしたい、こうしたい、
そんな彼の熱い想いを聞いてると、島への愛をひしひしと感じる。
私にとっては。池田卓ありきの船浮だった。
そして、今まで聞いていた話と、目の前に広がる風景がやっとリンクした。
なんだか嬉しかった。
彼の言う様に、本当に何もない場所。
でも、それが妙に心地良い。
最高の贅沢だ。