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27 September 2014

美ら島沖縄大使に就任して更に強く思うこと

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奇しくも、美ら島沖縄大使に就任した翌日、私はずっと夢見ていた場所小笠原諸島に向けて出発した。

初めて上陸した父島では衝撃の連続だった。
2011年、世界自然遺産に認定されるにあたり、以前にも増して徹底的に島の自然が守られるようになったらしく、実際目にする景色全てが自然そのものだった。

本島から小笠原諸島へのアクセスは、東京から出ている25時間半かかる貨客船のみ。
緊急時には飛行艇を要請するらしいが、それ以外は飛行機もヘリコプターも飛んでない。
とてもじゃないが、気軽に行ける場所ではない。
だからこそ、これだけ手付かずの自然が残っていて、守られているのかもしれない。

沖縄は飛行機の発着便数も多く、運賃もリーズナブルで、以前に比べて大変アクセスしやすくなり、観光客数は年々増加の傾向にある。
それは観光産業を主とする島にとっては大変有り難く、素晴らしい事である。
ただ、利便性を追求するあまり、沖縄の本来の魅力である自然の豊かさ、海の美しさに感謝する事を忘れ、ないがしろにしてしまっては本末転倒だ。

 

沖縄ではほぼ毎日海に入り、自然と密に接する生活を送っている私は敏感にいろんな変化を感じる。
声を張り上げて、海を守ろう、自然を守ろう、と叫んだって、届かない事の方がほとんどだ。
私達には見えない大きな力が働いてるのはなんとなく解るが、政治の事とか利権の事とかは良く解らない。
でも正直、そんな事はどうだっていい。
ただ純粋に沖縄の自然を、海を守りたい、残していくべきだと思うだけ。

だって、開発されて綺麗な場所は世界中にも沢山あるけれど、オリジナルがこんなに美しい島は稀だもの。
海の色がこんなに綺麗で、水の透明度がこんなに高くて、多種多様な生命体があって、、
一歩海に入るだけで、水族館よりも素晴らしい海の世界が広がっている、沖縄。

人工的な美しさはどこでもやろうと思えば作れる。
でも本物の自然の美しさは選ばれた場所にしかない。

その本来の美しさをわざわざ壊して、人工的な美しさとか、利便性ばかりを求めるのはなぜ?
もちろん、人間が暮らしていく上で、その場所が発展していく上で、最低限の開発が必要なのも解ってる。
ただ、もう少しだけこの貴重な自然にも目を向けてあげて、慎重に、丁寧に接してあげたい。

だって、壊したもの、失ったものは、二度と戻ってこないんだから。
気付いた時には遅いんだから、失ってからでは遅いんだから、ね。

 

私は自分の子や孫にも、自然に溢れた美ら島沖縄を見せたいと思ってる。
だから、本気で守りたい。

私がこんなこと言うのはおかしいかもしれないけれど、小笠原諸島の自然に嫉妬さえ覚えた。
なんだかとっても悔しかった。

でもね、沖縄、負けてないよ。
私は美ら島沖縄大使として胸張って言える。
沖縄最高!って。

だから、もっともっと守りたい。
ただただ、守りたい。

これ以上壊れないように。。

 

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Photo by Toshiyuki Furuyama

10 February 2014

真冬の海ロケ

気付けば最近、海の話ばかり。
なぜならプライベートも仕事も海づくしだから。
というわけで、また海の話。

 

昨日まで慶良間で水中撮影してました。
ずっと実現したかった仕事。
違う形での実現となりましたが、過程はどうであれ、結果が大事だと信じて、
大好きな場所での撮影に参加させて頂きました。

 

ここは南国沖縄、寒くなんかないと自己暗示をかけてきましたが、
いくら沖縄と言えど、2月の海は寒いです。
普通に冬です。
いくら海を愛していても、冬の海で夏の撮影はなかなかのもんです。

 

しかし、戦う女には行かなければならない時があります。

 

一瞬でも太陽が出たり、おもちゃを手に入れると、それだけでテンションアガル。
単純な奴。

 

冬の海は寒い代わりに、透明度が高い。
やっぱり最高に綺麗でした、慶良間諸島。

 

冷えきった体にはお風呂が一番。
湯船の代わりに機材洗浄用の桶をお借りしました。

 

終日濡れっぱなし。
 

24 January 2014

I LOVE ZAMAMI

裸足&スッピンでしか来たことのない大好きな座間味島で、
初めてお化粧して、靴を履きました。

 

第二回沖縄映画上映キャラバンin座間味「マリリン誕生秘話」にて
私の監督作品「愛と藍」と「世界が恋する海」が上映されるということで、
舞台挨拶させて頂きました。

昨年から頻繁に座間味で水中撮影させて頂いてるのですが、
なぜ私が座間味の海にこだわるのか、
どれだけ座間味の海を愛しているか、
溢れる想いをたっぷり話しました。

しかし、自分の作品が上映される事以上に楽しみだったのは、
ロケ地である座間味で「マリリンに逢いたい」を観る事でした。

 

「マリリンに逢いたい」は私が生まれて初めて映画館で観た映画で、
当時確か小学生になるかならないかくらいの年齢でした。
観たのはその一回きりでしたが、ずっと忘れられなくて、
好きな映画は?と聞かれると必ず最初に名前が出てくるほどです。

公開されたのが1988年なので、あれから26年。
26年ぶりに「マリリンに逢いたい」が観れる、それも座間味で!
というのは、他の人にどれだけ伝わるか分からないけど、
私にとってはとんでもなく凄い事で、喜びと興奮を押さえきれないほどでした。

 

上映会の会場では「マリリンに逢いたい」の写真や記事が展示されていて、
一通り拝見させて頂いたのですが、シロとマリリンの事とか色々思い出して、
気付いたら私、登壇前なのに号泣してました。

 

映画を観てまた号泣。
26年経って観ても、やっぱり良い映画でした。
シロの素晴らしい演技力、切ない表情を思い出しただけで、また泣けてきます。

「マリリンに逢いたい」誕生のきっかけとなる記事を書いていた公民館長の宮里さんにお会いして、
映画化に至るまでの話とか、撮影秘話とか、マリリンの事とか、シロの事とか、
当時の話を生の声で聞けて更に感動しました。

 

シロとマリリンの事が書かれた本とテーマソングのCDを頂きました。
上映直後、号泣直後で、私の顔はかなり酷いものですが。

 

上映会の翌日、宮里さんにお願いして、
唯一島に残るマリリンの孫にあたるクララちゃんに会いに連れてって頂きました。
マリリンによく似た可愛らしいお顔で、毛並も良く、とても17歳には見えませんでした。
長生きして欲しいな。

シロの眠る阿嘉島が一望できる丘の上にあるマリリンのお墓にも連れてって下さいました。
そこには、シロとマリリンの子、ムーミンも一緒に眠っていました。
お墓参りできて、良かった。

 

今回はなんだかずっと泣いてばかりでしたが、とても良い旅になりました。
ありがとう、座間味島。


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